『4seasons〜Special Edition /Christmas ver.』


えー、お詫びです。
これは実はあたしのもうひとつのサイト
小説メインの二次創作サイトで書いた、
ほんとについさっきアップしたものです。
(千波矢というのがこちらのHNです。)
なので、設定など訳わからないだろうとおもうのです。(汗)
同じ物を、こっち用に直してupしたかったのですが
本当に時間がなくて泣けます。
湊は、こんなこともやってます〜、の意味も込めて、
あえてChristmas storyのページを作ったもので、
せめて一つは何かを載せたくて。

もしも、読んでいて判らなくて、不快でしたら、
ごめんなさい。つるっと忘れてやってくださいっ。
少女マンガ的な物が苦手な方も・・・閉じたほうがいいかもです。
ごめんなさい。

よろしければお読みください。



ヒムロ店長さんがピアノを弾いてる。
・・・ヒムロさんに云わせると “これは正しくは電子ピアノだ” らしいけれど。
どちらにしろあたしにとっては、
あたたかくて優しい音。
ハヅキさんとマドカさんとサクヤさんは、ここ何日か前からずっと忙しそうで
でもお店はクリスマス期間は休業らしくて
どうして忙しいのかはよく判らない。・・・一番稼ぎ時じゃないのかなぁ。
アクセサリーとか宝石とかのお店って。
ハヅキさんに尋ねると、困ったような笑顔をされた。
マドカさんとサクヤさんは口を揃えて “クソジジイの使いっ走り” と言う。
「彼らはボランティア活動をしている。」
ヒムロさんがそういった。
「一年で最も忙しい時期だ。」
「ヒムロさんは行かなくていいんですか?」
「私はここでしている。・・・・・頭脳派だ。」
「???」


「・・・・・なんや毎年納得いかんなあ。世間の人は大きく誤解しとる。
サンタクロースは赤い服に白いひげやないぞーっ。俺らみたいな超イケメンやーっ。」
「僕たちはサンタクロースじゃないですよ?贈ってるのは物じゃないですから。」
「同じことやろっ。だいたいヒムロはなんで毎年、外回り外されるんや?」
「・・・・・ピアノだろ。」
「はあああっ??」
「ヒムロの音も・・・・・天上からの贈り物。」
「なるほど、一芸は身をたすけるっちゅーやつや。」
「それ、違うと思いますけどねぇ。・・・マドカ君・・・毎年同じ愚痴、飽きませんか?」
「毎年同じですか?そらあきまへんなあ。(しゃれ。)」
「・・・・・・。」


「・・・・・・そうか、ハヅキがいなくて君も退屈だな。」
「そんなことは、ないです。」
退屈はしてない。ひとりきりには慣れていたし。・・・今はひとりきりじゃないし。
ここで待っていれば、帰ってきてくれる人がいる。
「今日中には終わるだろう。・・・・・今日は、暖かい日だな。」
ちょうど、雲間に入っていた太陽が顔をだして、
この部屋の大きめの窓から、柔らかな日差しがまぶしく差し込んだ。
“えっ?!”
真っ白で、大きな翼を、ヒムロさんの背中に見た、気がした。一瞬だけ。


「うああああっ、つっかれたーーっ。担当地区終わったでーーっっ。
あー、もう真夜中近いやん。・・・・・おお神よ、我らに平凡なクリスマスを与えたまへ〜。」
「・・・・・・・マドバカ・・・・・。」
「ヒムロ、・・・・・彼女は?」
「・・・・・ああ、戻ったら知らせるから、眠ってるように言い聞かせたが?
マドカもサクヤも、まだひとり終わっていないだろう?行ってきたまえ。」
「そうやそうや、これが一番肝心なんや。・・・あいつまた怒ってるやろなぁ。」
今の時期だけ戻された、白い翼を広げて
聖夜の中にまたとけ込む。


「お帰りなさい。」
ドアをほんの少し開けたむこうから声。
「起こしたか?・・・それとも起きてた?」
両方です。と照れくさそうに笑う顔。・・・部屋の灯りをつけようとした手をさえぎる。
「まだ最後のひとりの仕事終わってないから。」
俺の言葉を誤解して、あきらかにがっかりした君。そしてわざとそれをみて喜んでる。俺。
待っていてくれる人、を確かめたくて。
「俺達・・・おかしいだろ?いろいろ・・・知りたい?」
うーーーーーーーーん。と考え込んで。
「知っていたような気がするんです。でも。それは遠い昔の記憶かもです。」
「・・・おまえも時々、不思議なこと云う。・・・・・・じゃ、仕事する。」


そっと 腕をのばして 
・・・目の前の・・・ 
・・・あるいは 眠ってる・・・ 
・・・また あるいは 拗ねて怒ってる・・・
愛しい 君  を  この光で包もう
すべての人に 天上の調べと あたたかい灯りを
そして
世界で一番大切な 君に この身と愛を
天使のくちづけと共に・・・・・


 「Merry Christmas to you...」



written by chihaya
gift for you


MIDI素材

『Nocturne』サマ
曲名:We Wish You A Merry Christmas(Jazz)