ｃｈｒｉｓｔｍａｓ　ｄａｙ　　　　words by 仲田海弥虹ちゃん

１２月の街は、誰もが普段より、すこし足早でせっかちで 抗えずにいるこの僕も、ひとのことなんていえない。 いつか、あんなにわくわくのきもちで、 その日が来るまで日を数えた たいせつな聖なる夜さえ、 あわただしく過ぎてゆく時間に埋もれて、わすれがち。 公共料金の振込みの時間を見つけるのがやっとで 君へのプレゼントも選びに行けない･･･なんて、 ＴＶで見る、行ったこともない国の、 笑えないジョークみたい。 ･･･こんな僕の 一体ぜんたいどこを気に入ってくれて、君は、 いまも、そばにいてくれるのかな。 ･･･握ったてのひらの、乾いた温度と 一日に、何度もくれるキスが、やさしい･･･。 あげられるものは、なにもなくて どういう僕でいたら、喜んでもらえるかも、いまだわからなくて 上手にうけとめてあげることもできないけど ･･･雨の夜の喧嘩も、休みの朝の、牛乳を入れすぎた白いカフェオレも、 一人にだけ云う、埒もないわがままも ぜんぶが君への、あいしているの表現だよ、と 思い切って、うちあけてみた。 迷惑な贈り物･･･受け取り拒否も、受け付けない僕に 吹き出して･･･またすこし、あきれたようにわらったね。 ･･･これからもそばにいて。 ここは あたたかくて、きもちよく眠れる、僕の場所だから。 sozai by Night Windows サマ タワー・ホワイトライトアップの風景